大切にしていること
子どもが安心してゆっくり過ごせる居場所をつくる
◇本人の意思を尊重し、過ごし方をこどもが決めることができる。
(必要な時はみんなで一緒に考える)
やりたいことがやれる自由とともに何もしなくてもいい自由を守ります。
決められたプログラムが無く、子ども自身が表現したい時間を過ごすことが出来ることは「遊び」において最も重要な要素の一つです。
この土台の上に必要があれば大人がプログラムを構築する場合もあります。
全体ミーティング等で自分たちの日々の過ごし方を決め、スタッフはその子の「育ち」を応援します。
スタッフは子どもの意思を大事にして、子どもたちと一緒に過ごしたり、少し遠くから見守ったりします。
◇子どもが安心してゆっくり過ごせる居場所をつくる。
何かを強制することなく、安心して自分らしくいられる、ここならゆっくり休むことができる、自分の好きなことに打ち込める、行っても何もしなくてもいい・・・そんな一人一人の「居場所」をつくることを目指します。
「何かが出来るから良い」とか「何かが出来ないから駄目」などの無理な競争を強いるわけではなく、自分のペースで育つことがとても重要と考えます。
安心していっぱい失敗できて、やりたいことがあれば色々なことにチャレンジできる。そんな居場所づくりを目指しています。
◇「遊ぶ」は子どもの主食(食う・寝る・遊ぶ)
「食べる・寝る・遊ぶ」がいのちの基本。
食べることや寝ることをやめると身体が死んでしまいます。
遊ぶことを止めると心が死んでしまいます。
勉強やスポーツはこの3つが揃って初めて活きてくるもので、決して「遊ぶ」ことと並列ではありません。
心を育む「遊ぶ」とは、余暇ではなく生きていくために必要不可欠なものです。
◇子ども自身の力で変化させることが可能な空間。
大人からの過度な指導や干渉がない空間。
豊かな遊び・学びが刺激される空間。
可能な限りの挑戦ができる空間。
スタッフはこれらの空間づくりのお手伝いをします。
子どもの遊びは「破壊」と「創造」から生まれてくるものです。
投げたら壊れてしまい修復が難しいもの、破壊することが困難なものは遊び場においてはとてもつまらないものになります。
屋内屋外問わず、変化させることが可能なものがあることで「遊び」は加速的に広がっていきます。
◇大人からの過度な指導や干渉がない空間。
「大人がプログラムを構築または施設を管理」している空間では、時に子どもの遊びを阻害してしまう可能性があります。
子どもが必要としている時はどうしたらいいか、まず一緒に考える時間を大切にしています。
◇豊かな遊び・学びが刺激される空間。
遊びが刺激されるのは、自然環境や素材によることが多くあります。
また、これらの要素は、形状・質感・匂い・温度の違いが多様で、存在そのものに刺激を受けます。
火(たき火、料理、焼き芋、燃やす遊び、温まる等)
水(水かけ、水溜め、プール、流す遊び、川づくり、雪遊び等)
土(畑、泥団子、粘土づくり、穴ほり、土山づくり、泥水遊び等)
木(木登り、廃材遊び、基地づくり、ツリーハウス、工作等)
風(物飛ばし遊び、紙飛行機、凧揚げ等)
◇可能な限りの挑戦ができる空間。
安心安全を過度に優先してしまうことにより、子ども自身が体得すべき危機管理能力を奪う可能性があります。
子どもの危機管理を考えるということは、子どもが可能なかぎりの段階的な危険と向き合い判断していく環境を考えていくことと並列であると考えます。
※以上は、「一般社団法人プレーワーカーズ」と「フリースクール ネモ」のHPを参考にしました。
この二つの団体には2018年度に実際に現場へ伺い、その後も子どもの居場所について意見を交換しています。
▼一般社団法人プレーワーカーズ(宮城県)
http://play.workers.org/organization/mission/aim/
▼フリースクール ネモ(千葉県)
http://nponemo.net/freeschool_nemo/